どんなラリー?タイのAXCR 2025(アジアクロスカントリーラリー)を見てみよう

AXCR 2025(アジアクロスカントリーラリー)完全ガイド

AXCR 2025(アジアクロスカントリーラリー)完全ガイド:日程・ルール・参加要件まとめ

タイという国が大好きだけど、あまり、車には興味がない。そんな人も多いかもしれませんが、そのタイで30年ほど前から開催されている自動車のラリーがあるのはご存じでしょうか?それがAXCR(アジアクロスカントリーラリー)。タイを舞台に行われるFIA公認(F1などを主催する国際自動車連盟)のクロスカントリーラリーです。
このラリーは1996年8月に第1回が開催されて以来、毎年夏(主に8月)に実施されています 。ただし、2020年と2021年は新型コロナの影響で中止されました。

そして、今年2025年大会は AXCRとしては通算30回目の開催 となります 。
今年は2025年8月8日(金)〜16日(土)に開催予定で2025年のAXCR(アジアクロスカントリーラリー)のスタート(セレモニアルスタート)およびフィニッシュ地は、**「タイ・パタヤ(Pattaya)」**に決定しており約2,500kmの過酷な耐久レースとなります。これは主催者から公式に発表された情報であり、昨年に続いて今年もタイ国内完結のルートとなる予定です 。

・セレモニアルスタートは8月8日(金)にパタヤで開催。
・フィニッシュも同じくパタヤで、8月16日(土)の表彰式で締めくくられます 。
計8日間の戦いになります。

このローカル開催により、観戦・参加共にアクセスしやすく、沿道やビバークでの応援もしやすい優位性があるのではないでしょうか。

ラリーカーをみたことが無い方や車好き、タイの新たな一面をみてみたいというかたは足を運んでみるといいかもしれません。本記事では、大会概要からルール、参加方法について書いていきます。

大会概要

  • 正式名称: Asia Cross Country Rally 2025
  • 主催/公認: FIA、RAAT(タイ王室自動車連盟)
  • 期間: 2025年8月8日〜16日(8日間)
  • 総距離: 約2,500km(SS + リエゾン)
  • スタート&フィニッシュ: タイ・パタヤ
  • 特徴: 山岳、密林、川渡りなど多様な未舗装路

暫定スケジュール

以下は2025年大会の暫定スケジュールです。国境状況などにより変更される可能性があります。

日付内容
8/6–8プレ車検・ブリーフィング・ウェルカムパーティー
8/8公式車検・セレモニアルスタート(パタヤ)
8/9–15LEG‑1〜LEG‑7(SS走行 + リエゾン)
8/16LEG‑8、フィニッシュ&表彰式

車両クラス(AUTO / MOTO / SIDECAR)

AUTO(四輪)

  • T1:改造クロスカントリー(4x4/4x2、ガソリン・ディーゼル・EVなど)
  • T2:量産車ベース(ガソリン/ディーゼル)
  • T2A:非ホモロゲ市販車ベース
  • T3:軽量改造車(UTV/バギー系)
  • T4A:小型トラック(最大総重量2t)

MOTO(2輪)

  • M1:~250cc
  • M2:251~700cc
  • M3:701cc以上

SIDECAR

排気量区分なし。ドライバー+パッセンジャーで参戦。

ルール・競技形式

ステージ制

毎日変わるSS(スペシャルステージ:計時区間)とリエゾン(移動区間)を走破し、各SSタイムの合計で順位を決定します。

ナビゲーション

ロードブック(走行指示書)を使用し、地図やGPSマップは参照しません。ドライバーはスピード、ナビゲーターは正確なコース取りを担当。

整備

SS中は外部サポートが禁止され、トラブルは乗員自身が現場で対応。ビバーク到着後にサービスクルーが整備を行えます。

安全装備・義務機材

  • FIA公認ロールケージ・6点ハーネス・HANSデバイス
  • 耐火スーツ / グローブ / シューズ(FIA 8856-2018)
  • トリップメーター / GPSロガー / スピードリミッター
  • 衛星電話または緊急ビーコン(リタイア時通報用)

ペナルティ(代表例)

違反例ペナルティ
SSコースカット/通過ミス固定ペナルティ(例:+30分~2時間)
リエゾン速度超過1分あたり+1分 (最大30分) / それ以上は+2時間
義務装備の不備失格または出走拒否
禁止区域での整備タイム加算または失格

必要な競技ライセンス

AXCR(アジアクロスカントリーラリー)に参加するには、国際競技ライセンスが必要です。部門ごとに求められるライセンスの種類や取得先が異なります。

AUTO(四輪部門)

  • 必要ライセンス: FIA 国際クロスカントリーラリーライセンス
  • 発行機関: 各国のASN(日本では JAF
  • 取得の流れ(例:日本)
    • 国内Bライセンス → 国内ラリー経験
    • → 国際Cライセンス → クロスカントリーライセンス申請
    • → 健康診断書・競技歴証明が必要

MOTO(2輪)・SIDECAR(サイドカー)

  • 必要ライセンス: FIM 国際ラリーライセンスまたは国際エンデューロライセンス
  • 発行機関: 各国のFIM加盟団体(日本では MFJ
  • 備考: SIDECARもFIM区分(ドライバー+パッセンジャーともに必要)

共通必要書類

  • 有効なパスポート
  • 国際運転免許証
  • 車両登録証・ナンバープレート
  • 有効な自動車保険(タイまたは国際対応)
  • 車両写真(前後左右)
  • 顔写真・健康診断書

注意事項

クルー全員分のライセンスが必要です(例:ドライバーとナビゲーター)。ナビゲーション機器使用の経験や、競技説明会の受講が求められる場合もあります。

参加申請・エントリー情報

もう済め切は過ぎていますが情報として掲載いたします。

  • 受付期間: 2025年4月14日〜6月13日
  • エントリー費用(参考):
    • MOTO:US$2,400
    • SIDECAR:US$3,600
    • AUTO:お問い合わせ(クラスにより異なる)
  • 提出書類: パスポート、国際免許証、車検証、車両写真、保険証書ほか
  • 公式リアルタイム配信: RALLYSTREAM(利用料:AUTO 5,000 THB)

詳細および最新情報は必ず公式サイトasiacrosscountryrally.com)のSR(Supplementary Regulations)を参照してください。

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